遺骨ダイヤモンド36 オレンジにするよ

遺骨ダイヤモンド36 遺骨ダイヤモンド
遺骨ダイヤモンド36
はじめに(遺骨ダイヤモンド)

ハートインダイヤモンドでスタッフをしていたことがあります。その時の経験をもとに、わかりやすく物語にしてみました。

登場人物紹介

ミクの夫です。遺骨ダイヤモンドって、うさんくさいので苦手です。

ミクです。お母さんの遺骨をブルーダイヤモンドにしたことがあります。

「遺骨ダイヤモンドって、ブルーが人気らしいぞ」

夕飯後、夫がスマホを見ながらそう言った。
私は、思わず吹き出してしまった。

「私は、オレンジにするよ」

夫は、まるで宇宙の真理を聞いたかのような顔で固まった。

「え、ブルーじゃないのか?」

「うん。迷わずオレンジ」

夫は首をかしげる。

「なんで、また?」

私はゆっくり答えた。

「だって一番自然で、一番温かい色なんだよ」

🍊オレンジ0.1ctは一番人気

「実はね、オレンジ0.1ctって一番人気なんだよ」

「ブルーじゃないのか?」

「ブルーも人気だけど、
オレンジ0.1ctは加工したときにお得っていう理由もあるの」

夫の目が、キラリと光った。

「お得?」

「そう。
ミニダイヤペアよりも、リングやペンダントにしたときの
見栄えと価格のバランスがいいの」

夫のお得スイッチが、カチッと入った。

🔶オレンジは何も加えない自然な色

「オレンジってね、遺骨に自然に残る窒素の色なの」

「自然?」

「そう。
余計な添加物を入れずに、
炭素と窒素だけで生まれる素のままの色なんだよ」

夫は少し黙った。

「お義母さん、自然体な人だったよな」

「だから、私はオレンジにしたの」

✨ファンシーオレンジの魅力

「オレンジはね、生成過程も自然に近いの」

  • 添加物なし
  • 比較的短時間で結晶化
  • 余計な手間がかからない

「天然ダイヤだと褐色が多いけど、
人工ダイヤではオレンジが温かい色として人気なんだよ」

夫はうなずいた。

「確かに、優しい色だな」

💎0.1ctは普段使いにちょうどいい

「サイズは0.1ctにしたの?」

「うん。直径3mmで、普段使いにちょうどいいの」

「大きすぎず、小さすぎずってやつか」

「そう。
リングにもペンダントにも加工しやすいし、
毎日つけても違和感がないの」

夫は少し笑った。

「お前、毎日つける気だな」

「もちろん」

🦴遺骨が足りないときも大丈夫

「遺骨ってどれくらい必要なんだ?」

「60gくらい。マグカップ1杯分くらいだよ」

「足りなかったら?」

「遺髪や爪、思い出の品から炭素を取れるよ」

夫は安心したように息をついた。

「それなら、心配ないな」

🏺骨壺ごと送る人もいる

「全部ダイヤにしたいって人もいるんだよ」

「全部?」

「うん。骨壺ごと送るの。
余った炭素はラボで保管してくれることもあるから、
紛失や破損のときに対応できるの」

「そんなことまでできるのか」

📚形見からもダイヤモンドは作れる

「帽子とか服とか日記からも作れるんだよ」

「日記から?」

「紙って炭素が多いからね。
その人らしさが宿るものから作るダイヤも素敵なんだよ」

夫はしみじみとうなずいた。

🌈私がオレンジを選んだ理由

私は、夫に向かって、静かに言った。

「ブルーも素敵だけどね、
私は自然で温かいオレンジに心を込めたの」

夫は優しく笑った。

「お前らしいな」

その言葉に、私は胸がじんわり温かくなった。

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