遺骨ダイヤモンド35 ラボからのメール

遺骨ダイヤモンド35 遺骨ダイヤモンド
遺骨ダイヤモンド35
はじめに(遺骨ダイヤモンド)

ハートインダイヤモンドでスタッフをしていたことがあります。その時の経験をもとに、わかりやすく物語にしてみました。

登場人物紹介

ミクの夫です。遺骨ダイヤモンドって、うさんくさいので苦手です。

ミクです。お母さんの遺骨をブルーダイヤモンドにしたことがあります。

遺骨ダイヤモンドを申し込んだ日の夜。
私はふと、骨壺の前でつぶやいた。

「お母さん、今から旅に出るんだね」

すると、横で腕を組んでいた夫が、すかさず心配性スイッチを入れた。

「海外に送るんだろ?ちゃんと届くのか?」

このスイッチ、どこにあるのか本当に知りたい。

私は笑って言った。

「大丈夫だよ。ラボからメールが来るから」

夫は眉をひそめた。

「メール?」

📩ラボから届くメールは、ただの進捗報告じゃない

数日後、最初のメールが届いた。

──Tracking number registered.

英語のメールを、日本の窓口が丁寧に翻訳して送ってくれる。

その文章を読んだ瞬間、胸がじんわり温かくなった。

「お母さん、ちゃんと旅立ったんだ」

夫は画面を覗き込みながら言った。

「なんか本当に見守られてるみたいだな」

そう。
ラボから届くメールは、ただの事務連絡じゃない。

まるで故人が
「大丈夫だよ、ちゃんと進んでるよ」
と語りかけてくれているような、優しい便りなのだ。

🧪ラボは工場ではなく心を扱う研究所

「ラボってどんなところなんだ?」

夫の理系男子スイッチが入った。

「スイスとかアメリカとかフィンランドにあるんだよ。
大量生産じゃなくて、一つひとつ丁寧に育てる場所なの」

「育てる?」

「そう。
遺骨から炭素を取り出して、
高温高圧で少しずつダイヤモンドにしていくの」

夫は目を丸くした。

「なんか命が宿るみたいだな」

「そうなの。
だから工場じゃなくてラボって呼ぶんだよ」

✈️ダイヤモンドができるまでの旅

ラボから届くメールは、こんな順番で届く。

  1. トラッキング番号登録
  2. 海外へ出発
  3. ラボ到着
  4. 素材の分析
  5. コアの作成
  6. 結晶の育成
  7. 結晶の完成
  8. カッティング・研磨
  9. 日本へ出発

夫はメールを見るたびに言った。

「今どこまで行ったんだ?」

まるで旅行中の家族を追いかけるみたいに。

私はそのたびに思った。

(お母さん、今も私たちのそばにいるんだな)

💧メールが届くたびに、心が少しずつ癒えていく

結晶が育っているというメールが届いた日。
私は思わず涙がこぼれた。

「お母さん、頑張ってるんだ」

夫はそっと肩に手を置いた。

「お前も頑張ってるよ」

ラボからのメールは、
故人の旅の記録であり、
残された家族の心を支える手紙でもある。

🗂️信頼できる窓口を選ぶことが、旅の安心につながる

「窓口って大事なんだな」

夫がぽつりと言った。

「うん。
資料請求して、
対応が丁寧で、
日本語が自然で、
親身になってくれるところを選ぶのが一番だよ」

「お母さんの旅を任せるんだもんな」

その言葉に、私は胸が温かくなった。

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