遺骨ダイヤモンド34 科学で作る宝石

遺骨ダイヤモンド34 遺骨ダイヤモンド
遺骨ダイヤモンド34
はじめに(遺骨ダイヤモンド)

ハートインダイヤモンドでスタッフをしていたことがあります。その時の経験をもとに、わかりやすく物語にしてみました。

登場人物紹介

ミクの夫です。遺骨ダイヤモンドって、うさんくさいので苦手です。

ミクです。お母さんの遺骨をブルーダイヤモンドにしたことがあります。

母が亡くなったあの日。
私は静かに決めた。

「遺骨ダイヤモンドを作ろう」

その言葉に、夫は、テレビのリモコンを握ったまま固まった。

「本当に、そんなことできるのか?」

私はうなずいた。

「できるよ。科学の力でね」

すると案の定、夫の理系スイッチがカチッと入った。

「科学?」

私は深呼吸して、ゆっくり話し始めた。

💎遺骨ダイヤモンドとは?

「遺骨ダイヤモンドはね、
遺骨や遺灰、遺髪、思い出の品から炭素を取り出して作るんだよ」

  • 天然ダイヤと同じ炭素でできている
  • 地下150kmの環境を人工的に再現
  • 2004年にアメリカで初めて遺骨から作られた

夫は目を丸くした。

「地下150kmってどれくらいだ?」

「大山の100倍くらいの深さだよ」

夫は想像して震えていた。

🌋天然ダイヤが生まれる場所=地下150km

「天然ダイヤはね、地下150kmの高温高圧で何百万年もかけてできるの」

  • 大山(1,709m)の約100倍
  • 東京駅から水平に150km=静岡県の富士駅あたり

夫は、ぽつりと言った。

「そんな深いところで」

「そう。
でもメモリアルダイヤモンドは、その環境をラボで再現するんだよ」

🔥人工ダイヤモンドの条件:高温・高圧

「ダイヤを作るにはね」

  • 約1,600℃
  • 約10万気圧(=水深1,000km相当)

「この環境を作るためにキュービックプレスって装置を使うの」

夫は、感心したようにうなずいた。

「すごい技術だな」

🧪本当に難しいのは、炭素を取り出すこと

「実はね、ダイヤを作るより、炭素を取り出すほうが難しいの」

昔の人工ダイヤは

  • 濁っていた
  • ひび割れが多かった
  • 品質が安定しなかった

「でも、今は、技術が進んで、天然と同じ品質のダイヤが作れるんだよ」

夫は静かにうなずいた。

📜合成ダイヤモンドの歴史

「人工ダイヤの歴史は長いんだよ」

-1879年:生成方法が発見
-1950年代:GEが製造に成功
-1980年代:天然以上の品質が誕生
-2004年:遺骨から初めて作られる

「今では装飾品としても通用する品質なんだよ」

夫は、驚いた顔をした。

🏢窓口選びは人を見る

「日本には6社以上の窓口があるよ」

  • 資料請求
  • 電話やメールでの対応
  • 日本語の自然さ
  • 親身さ

「対応が悪かったら、無理に続けなくていいの」

夫はうなずいた。

「お母さんのことだから、ちゃんとしたところに頼みたいな」

💬夫へ。母を偲ぶために選んだダイヤモンド

私は、夫に向かって、静かに言った。

「天然ダイヤは地下150kmで生まれる。
メモリアルダイヤモンドは、その環境を再現して母の炭素から作られる」

「科学で生まれた宝石だけど、
私にとっては母そのものなんだよ」

夫はしばらく黙っていたが、
やがて優しく言った。

「お前がそう思えるなら、それが一番だな」

その言葉に、私は胸がじんわり温かくなった。

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