「なぁ、ママ、今度のお休みにさ、日本の遺骨ダイヤ工場に見学行かない?
職人さんがハチマキ締めて、頑固親父の骨をカンカン叩いてダイヤにしてる姿、ちょっと見てみたいんだよ!」
休日の朝。
夫がまたしても、宇宙規模の勘違いを炸裂させた。
私はコーヒーを置き、ゆっくり言った。
「あなた、前にも言ったでしょ。遺骨ダイヤはアメリカとかスイスとか、海外の巨大ラボで作られてるの。
日本の町工場で骨をカンカン叩いて作ってるわけないのよ」
「えっ、海外製なの!?
じゃあ、出来上がったダイヤを削ってピカピカにするのも海外の職人さん?
もったいないよなぁ削った分の削りカスってどこ行くんだよ」
おっ。
珍しく良いところに気づいた。
💎だから、私はラフカットを選んだのよ
「そうなの。普通のダイヤは丸くするためにガリガリ削るから、どうしても小さくなるのよ」
私はニヤリと笑った。
「だからこそ、私はラフカット(原石のまま)を選んだの。
削らないから、遺骨の炭素を1ミリも無駄にしないし
おかげで先日、我が家にとんでもないご褒美が届いたんだから!」
「ご褒美!?
また、俺に内緒で何か企んだな!」
夫がガタガタ震え出した。
😂勘違い続出!LaughじゃなくてRoughです
「そもそも、パパ、ラフカットって意味分かってる?」
「え?英語のLaughだろ?
ゲラゲラ笑いながらノリでザクザク切ったダイヤのことじゃ」
「そんな陽気なダイヤあるわけないでしょ!
それはLaugh!
遺骨ダイヤのラフはRough(荒削り・自然のまま)よ!」
映画のラフ編集、ゴルフのラフのラフ。
つまりラフカットとは
ピカピカに磨く前の、原石そのものの姿。
🪨ラフカットの見た目はゴツゴツでいびつ
- 丸くも四角くもない
- 表面はツルツルしていない
- 全体的にゴツゴツしている
「えぇーっ!そんな大金払って、ゴツゴツの石が届くの?
普通の丸いダイヤの方が良くない?」
「チッチッチ。
このゴツゴツにこそ、最高のメリットが隠れてるのよ!」
◎メリット①:遺骨を1ミリも無駄にしない&10%オフ
「まずね、大切な遺骨を削らず全部ダイヤにできるの。
しかも、ラフカットは10%オフなのよ」
「えっ!?削らないだけで10%オフ!?」
夫のケチアンテナがビビビッと反応した。
「例えば、0.25ctのオレンジ(42.9万円)をラフで頼むと、
10%オフで38万6,100円になるのよ」
💥そして起きた衝撃のボーナス
「でね、数か月後に届いた鑑定書を見て、私、目玉が飛び出たの」
「なんと、0.25ctで頼んだのに
0.5ctで届いたのよ!!」
「えええええーーーっ!?
2倍じゃん!間違えて届いたの!?追加料金!?返そう!怖い!!」
夫、大パニック。
「落ち着きなさい!
ラボの規約にこう書いてあるのよ」
『注文より大きく仕上がった場合、追加料金はいただきません。
小さかった場合は差額をご返金します』
つまり
ラボは確実に注文サイズを切り出すために、
最初から一回り大きい原石を育ててくれている。
普通ならそこから削って0.25ctにするけど、
私は「削らないで」と頼んだから、
ラボが気合い入れて作った0.5ctがそのまま届いたというわけ。
「ちなみに、0.5ctを普通に頼むと85万8,000円よ?」
「それが38万6,100円で届いたの
実質47万円以上の大得!」
夫は口をパクパクさせていた。
😂夫、皮算用を始める
「ということは
最初から1.0ctで頼んだら、削られずに2.0ct(時価242万円)が届く可能性も?」
「理論上はね。
(※必ず大きくなるわけではありません)」
夫は電卓を握りしめ、無言で計算を始めた。
🧭ラフカットのメリット・デメリット
◎良いところ
- 遺骨の炭素を余すことなく使える
- 大きめサイズで届く可能性大
- カット工程がないので早く届く
- ゴツゴツの原石が唯一無二で渋い
- ジュエリー加工しなければ出費が最小限
✕悪いところ
- リングやペンダントに加工しにくい
- 後からカットは絶対にNG(宝石店も断る)
- 飾り棚に置く専用の安置スペースが必要
🔚結び:削らない愛は、天然ダイヤの3倍ロマンチック
「なるほどなぁ
削らずにそのままのボリュームで残せるラフカット、男のロマンだな!」
すっかりラフカットの虜になった夫。
私は笑って言った。
「海外の動画でさ、男性がジュエリーボックスを開けて
Will you marry me?ってプロポーズするじゃない?」
「あるある、ロマンチックなやつな」
「それをね、ラフカットでやるのよ。
ボックスを開けたらゴツゴツの巨大原石がドーン!」
「婚約指輪というか鈍器だろそれ!」
我が家の遺骨ダイヤ計画。
削らない愛と、ちゃっかり得した大粒ボーナスの精神を叩き込まれた夫は、今日も電卓片手に
「俺が1.5ctで頼んだら3ctになるのか?」
と、ありもしない巨石の皮算用を続けている。





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