遺骨ダイヤモンド29 できるだけ大きくしてあげたい

遺骨ダイヤモンド29 遺骨ダイヤモンド
遺骨ダイヤモンド29
はじめに(遺骨ダイヤモンド)

ハートインダイヤモンドでスタッフをしていたことがあります。その時の経験をもとに、わかりやすく物語にしてみました。

登場人物紹介

ミクの夫です。遺骨ダイヤモンドって、うさんくさいので苦手です。

ミクです。お母さんの遺骨をブルーダイヤモンドにしたことがあります。

「お母さんの遺骨をダイヤモンドにしたいんだ」

夕飯後、湯気の残る食卓で私がそう言うと、夫は少し考えてからぽつりと言った。

「どうせなら、できるだけ大きくしてあげたいな」

その言葉に、胸がじんわり温かくなった。
(この人、本当は誰より優しいんだよね)

でも、同時に、現実的な不安もよぎる。

「大きくすると値段がね」

夫は苦笑いしながら言った。

「そこは、まあ、相談しよう」

はい、夫の財布スイッチも同時にオン。
そんな私たちにぴったりだったのが――ラフカットという選択肢だった。

💎ラフカットって何?

「ラフカットってね、原石をほぼそのまま仕上げる方法なんだよ」

  • 表面はごつごつ
  • ピカピカの輝きではない
  • 形はいびつ
  • 正方形でも丸でもない

初めて見たとき、私は思った。

「笑ってるダイヤモンド?」

でも、roughcut(ラフカット)=荒削りのままと聞いて納得した。

🌱なぜ、ラフカットを選んだのか?

理由はただ一つ。

「遺骨を無駄にしたくなかったから」

通常のダイヤモンドは、

  • 輝きを出すために削る
  • 形を整えるために削る

つまり、削れば削るほど小さくなる。

でもラフカットは、

  • ほぼ削らない
  • 炭素を最大限そのまま使える
  • 結果として大きく仕上がりやすい

さらに、

  • 通常のカットより少し安い
  • カット工程がないので早く届く

夫はうなずいた。

「それ、いいな」

🎁そして起きた、嬉しいサプライズ

ラフカットを選んで数ヶ月後。
ダイヤモンドが届いた。

箱を開けた瞬間、私は叫んだ。

「えっ?大きい!!」

  • 注文は0.25ct。
  • 届いたのは0.5ct。

倍。
倍である。

夫も目を丸くした。

「え、サービス?」

窓口の方に聞くと、こう言われた。

「遺骨ダイヤモンドは結晶に個体差があるんです。
大きくできても追加料金はありません。
小さかった場合は差額を返金します」

私は思わず涙が出そうになった。

(お母さん、頑張って大きくなってくれたのかな)

📌ラフカットの良いところ・悪いところ

◎良いところ

  • 遺骨を無駄なく使える
  • 想像より大きく届くことがある
  • カット工程がないので早く受け取れる
  • 原石のごつごつ感が唯一無二の存在感

△悪いところ

  • ジュエリー加工(リングやネックレス)が難しい
  • 持ち歩きにくい
  • 飾る場所が必要
  • 後からカットするのは危険(破損リスク)

夫は言った。

「原石のままって、なんかお母さんらしいな」

その言葉に、また胸が温かくなった。

💎ラフカットとは?

  • 原石を最小限だけ整える仕上げ
  • 形はいびつ、表面はごつごつ
  • 自然のままの美しさがある

🌟ラフカットの魅力

  • 遺骨を無駄にしない
  • 大きく仕上がりやすい
  • 価格が少し安い
  • 早く受け取れる
  • 嬉しいサプライズの可能性

⚠️デメリット

  • ジュエリー加工が難しい
  • 後からカットは危険

💬夫に伝えたいこと

「大きさを求めるなら、ラフカットは最適だよ。
遺骨を最大限活かせるし、世界に一つだけのお母さんの原石になる」

夫は静かにうなずいた。

その横顔を見ながら、私は思った。

(この選択は、お母さんの生きた証を一番大切にできる形なのかもしれない)

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