発達支援01:水面下を見つめる

発達支援01 発達支援
発達支援01
はじめに(発達支援)

今回は就労継続支援B型作業所トテチテタでのお話です。お楽しみに!

登場人物紹介

タダシです。就労継続支援B型トテチテタの職業指導員です。

広島市のはしっこにある、
就労継続支援B型作業所「トテチテタ」。

医療機器営業を辞めたタダシさんは、転職して
就労継続支援B型作業所で職業指導員という仕事を始めた。

今日も木工室で
宮島のお土産品づくりを見守っていた。

木の香りがふわっと漂う、
なんとも落ち着く場所だ。

体調を崩しがち

その日の朝、タケルくんが
少し遅れてやってきた。

「タダシさん。今日、ちょっとしんどいです」

タダシさんは慌ててしまった。

(また体調か。どうしたらいいんだろう)

つい「無理しないようにね」と言いながら、
心の中では焦りがぐるぐるしていた。

水面上だけ見ていた頃

タケルくんは最近、
作業に取りかかるまで時間がかかる。

木を持ったままぼーっとしていたり、
急に休憩に行ったり。

タダシさんは、
その目に見える行動ばかり気にしていた。

  • 取り掛かりが遅い
  • 集中が続かない
  • 休憩が多い

(どうにか改善しないと!)

焦る気持ちが先に立っていた。

ある日、気づいた水面下

昼休憩のとき、タケルくんがぽつりと言った。

「木を切る音が、最近ちょっと怖いんです」

タダシさんはハッとした。

(え?そこ?)

タケルくんは続けた。

「前に、家で大きな音がして
それから、急に音にびっくりするようになって」

タダシさんは、
水面上の行動しか見ていなかったことに気づいた。

水面下にはいろんな要因がある

タケルくんの背景には、

  • 生理的な要因(音への過敏さ)
  • 気持ち(不安)
  • 過去の経験(家での出来事)
  • 環境要因(木工室の音)

が複雑に絡み合っていた。

「取り掛かりが遅い」という行動は、
その氷山のほんの先っぽだった。

対応を変える

翌日からタダシさんは、
木工室の端に、静かな作業スペースを作った。

タケルくんはそこで、
音の少ない作業から始められるようになった。

すると

「タダシさん、今日はちょっと頑張れそうです」

タケルくんの表情が、
ほんの少しだけ明るくなった。

タダシさんの学び

タダシさんは思った。

水面上の行動だけ見て焦っても、
本質的な解決にはならない。
まずは水面下を一緒に見つけることが大事なんだ。

トテチテタの木工室には、
今日も木の香りと、
ゆっくりと前に進む人たちの物語が流れている。

おしまいに(発達支援)

タダシです。

まだまだ、修行が足りませんね。

トホホ、です……(泣

この物語は、こちらの就労継続支援B型事業所「ふるーる」をモデルにして作成しています。Googleマップ

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