発達支援02:聞こえない説明

発達支援02 発達支援
発達支援02
はじめに(発達支援)

今回は就労継続支援B型作業所トテチテタでのお話です。お楽しみに!

登場人物紹介

タダシです。就労継続支援B型トテチテタの職業指導員です。

広島市の片隅にある、
就労継続支援B型作業所「トテチテタ」。

今日もタダシさんは、木工室で
宮島のお土産品づくりを見守っていた。

木の香りがふわっと漂う、
なんとも落ち着く場所だ。

今日の主役は、説明が聞こえないミナミさん

ミナミさんは、最近作業の取り掛かりが遅い。
タダシさんが声をかけても、反応がワンテンポ遅れる。

「ミナミさん、今日はこのパーツを」

「え? あ、はい!」

(あれ?聞こえてない?)

タダシさんは少し焦った。

水面上だけ見ると、説明が入らない人

タダシさんは、目に見える行動だけを見ていた。

  • 説明が頭に入らない
  • 作業の開始が遅い
  • 返事が遅い

(どうしたらいいんだろう)

焦る気持ちが先に立つ。

水面下には耳からの情報が苦手という特性があった

昼休憩のとき、ミナミさんがぽつりと言った。

「タダシさん、説明が音だけだと、
途中でどこかに飛んでいくんです」

タダシさんはハッとした。

(耳からの情報入力が苦手だったんだ!)

ミナミさんは続けた。

「文字も苦手で
説明を聞いても、頭の中でイメージが作れなくて」

水面下には、

  • 耳からの情報が入りにくい
  • 文字だけではイメージができない
  • 説明の途中で情報が抜ける

という特性があった。

タダシさん、対策を考える(そして少し失敗する)

翌日、タダシさんは張り切って
「図解つきの説明カード」を作った。

しかし

「タダシさん。この絵、なんか怖いです」

(えっ!?)

タダシさんが描いた木材の図が、
なぜかホラー映画のポスターみたいになっていた。

「いやいや、これは木材の断面図で
なんでこんな迫力が」

タダシさんは自分の画力の水面下に気づいた。

それでも、改善は進む

タダシさんは絵を描くのをやめ、
写真と簡単な矢印だけの説明カードに変更した。

すると

「これなら分かりやすいです!」

ミナミさんは、
作業の取り掛かりがスムーズになった。

タダシさんの学び

タダシさんは思った。

説明が入らないのは、やる気の問題じゃない。
耳からの情報が苦手という水面下の理由がある。
その人に合った伝え方を探すことが大事なんだ。

トテチテタの木工室には、
今日も木の香りと、
ゆっくりと前に進む人たちの物語が流れている。

おしまいに(発達支援)

タダシです。

まだまだ、修行が足りませんね。

トホホ、です……(泣

この物語は、こちらの就労継続支援B型事業所「ふるーる」をモデルにして作成しています。Googleマップ

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