発達支援15:確認手順を決めると安心するんです

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発達支援15
はじめに(発達支援)

今回は就労継続支援B型作業所トテチテタでのお話です。お楽しみに!

登場人物紹介

タダシです。就労継続支援B型トテチテタの職業指導員です。

トテチテタの午前10時。
木工室では、今日もコツコツと作業の音が響いていた。

タダシさんは、作業台の前で少し困った顔をしていた。

(みんな、作業はできるんじゃけど…できたかどうかの確認でつまずくんよなぁ)

そう、最近よく起きるのが――

  • 完成したと思って提出したら、角がまだ尖っていた
  • 磨き忘れがあった
  • ボンドがはみ出していた
  • 手順を飛ばしていた

という確認漏れ。

そこで今日のテーマは「確認手順の明確化」。

🪵事件はユウタさんから始まった

ユウタさんが、完成したコースターを持ってきた。

「タダシさん、できました!」

タダシさんは受け取って、そっと触った。

(あっ…角がまだ尖っとる…)

「ユウタさん、ここだけもうちょっと磨こうか」

「えっ、磨いたつもりだったんですが…」

ユウタさんはしょんぼり。

タダシさんは思った。

(これは確認の仕方を決めてあげたほうがええな)

📋タダシさん、チェックリストを作る

タダシさんはホワイトボードに、
大きな文字でこう書いた。

コースター完成チェックリスト

  1. 角は丸くなっている?(触って確認)
  2. 表面はすべすべ?(手のひらで確認)
  3. ボンドははみ出していない?(目で確認)
  4. 裏面に木くずは残っていない?(指でなぞる)
  5. 完成品置き場に置いた?(最後の行動)

ユウタさんは目を輝かせた。

「タダシさん、これなら分かります!」

🌟チェックリストの効果はすぐに出た

翌日。

ユウタさんは作業が終わると、
ホワイトボードの前に立ち、ひとつずつ確認し始めた。

「①角は丸い…よし!」
「②表面すべすべ…よし!」
「③ボンド…出てない!」
「④裏面…きれい!」
「⑤完成品置き場に置く!」

そして、胸を張ってタダシさんのところへ来た。

「タダシさん、今日は全部チェックしました!」

タダシさんはコースターを手に取り、
触って、見て、裏を確認して――

「ユウタさん、完璧じゃ!」

ユウタさんは満面の笑み。

🧠タダシさんの学び

できたかどうかは、本人の感覚だけでは分からない。
でも確認の手順があれば、誰でも安心して仕上げられる。

確認は、安心のための最後の支援だった。

トテチテタの木工室には、
今日もチェックリストの前で「できた!」が増えていく。

📘発達支援:今日のポイント

  • 発達障害のある人は「自己評価」が難しいことがある
  • チェックリストは確認の抜けを防ぐ
  • 視覚的な確認手順は安心感を生む
  • 「できた!」の実感が増え、意欲が高まる
おしまいに(発達支援)

タダシです。

まだまだ、修行が足りませんね。

トホホ、です……(泣

この物語は、こちらの就労継続支援B型事業所「ふるーる」をモデルにして作成しています。Googleマップ

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