発達支援16:暗黙のルールは見える化しないと伝わらない

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はじめに(発達支援)

今回は就労継続支援B型作業所トテチテタでのお話です。お楽しみに!

登場人物紹介

タダシです。就労継続支援B型トテチテタの職業指導員です。

トテチテタの木工室。
今日もタダシさんは、作業台の前で腕を組んでいた。

(みんな、作業はできるんじゃけど…なんでそうするのかが伝わっとらん気がするんよなぁ)

そう、最近よく起きるのが――
「理由が分からないまま行動してしまう」という小さなトラブル。

🪵事件はミキさんから始まった

ミキさんが、完成した木のキーホルダーを持ってきた。

「タダシさん、できました!」

タダシさんは受け取って、裏側を見た。

(あっ…名前シールが真ん中に貼ってある…)

「ミキさん、名前シールは右下に貼るんよ」

「えっ、なんでですか?真ん中のほうがかわいいと思って…」

ミキさんは本気でそう思っていた。

タダシさんはハッとした。

(そうか…右下に貼る理由を伝えてなかったんじゃ)

📘暗黙のルールは見える化しないと伝わらない

タダシさんはホワイトボードを持ってきて、
大きくこう書いた。

名前シールは右下に貼る理由

  1. お客さんが手に取ったときに見やすいから
  2. 中央はデザインの邪魔になることがあるから
  3. 商品を並べたときに統一感が出るから

ミキさんは目を丸くした。

「なるほど…そういう理由があったんですね!」

「そうなんよ。かわいさも大事じゃけど、
お客さんがどう見るかも大事なんよ」

ミキさんはうなずいた。

🌈タダシさん、暗黙ルールを全部見える化する

タダシさんは、木工室の壁に
トテチテタのルール(理由つき)
という大きな掲示を作った。

そこには――

工具は元の場所に戻す理由
→次の人がすぐ使えるから
完成品は緑ゾーンに置く理由
→作業場が散らからないから
ボンドは少量だけ使う理由
→はみ出すと商品にならないから
ヤスリは一定方向に動かす理由
→傷がつかないから

など、すべての暗黙のルールが
理由つきで書かれていた。

🌟効果はすぐに現れた

翌日。

ミキさんは名前シールを右下に貼りながら言った。

「理由が分かると、守りやすいですね!」

カズさんは工具を片付けながら言った。

「次の人のためなんですね。なるほど!」

ユウタさんはボンドを少量だけ使いながら言った。

「理由が分かると、やりすぎなくて済みます!」

タダシさんは胸が熱くなった。

(理由って、こんなに人を動かすんじゃなぁ)

🧠タダシさんの学び

暗黙のルールは、伝わらない。
でも理由つきのルールなら、誰でも納得して守れる。

理由は、支援の最強ツールだった。

トテチテタの木工室には、
今日も理由が分かる安心が広がっている。

📘発達支援:今日のポイント

暗黙のルールは理解しづらい
行動の理由を説明すると、納得して行動できる
ルールの意味が分かると、継続して守りやすい
見える化は、誤解やトラブルを減らす

おしまいに(発達支援)

タダシです。

まだまだ、修行が足りませんね。

トホホ、です……(泣

この物語は、こちらの就労継続支援B型事業所「ふるーる」をモデルにして作成しています。Googleマップ

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