発達支援30:お墓掃除

はじめに(発達支援)

今回は就労継続支援B型作業所トテチテタでのお話です。お楽しみに!

登場人物紹介

タダシです。就労継続支援B型トテチテタの職業指導員です。

広島市内の就労継続支援B型事業所で働くようになってから、季節の移り変わりを肌で感じる。
その中でも、利用者さんたちと一緒に取り組むお墓掃除は、比較的安定して工賃が稼げる作業のひとつだ。

秋晴れの心地よい風が吹く日もあれば、汗がじわりと滲むような暑い日もある。
この日は、午前中の作業を終えたあと、利用者さんたちと一緒に、依頼のあったお墓へと向かった。

ほうきと雑巾を手に、いざお墓へ

「タダシさん、雑巾絞るのこれでいいですか?」

利用者さんが手にしたバケツの水がパシャリと跳ねる。
「お、上手に絞れてるね。じゃあ、あの墓石のほうをお願いしようか」

事業所の中では、それぞれが得意な作業にもくもくと取り組んでいるメンバーたちだが、外に出るとまた違った表情を見せてくれる。落ち葉を掃く人、水を汲んで運ぶ人、それぞれのペースで役割分担をしながら作業が進んでいく。

普段は寡黙な利用者さんが、墓石の彫刻の間に詰まった苔を竹串で丁寧にほじくりながら、「ここ、きれいになると気持ちいいですね」とぽつりと言った。
その真剣な横顔を見て、タダシさんは思わず嬉しくなる。

作業のあとの、ちょっとしたドラマ

落ち葉を集め、水拭きを終えた墓所は見違えるほどすっきりと清々しい空間になっていた。

「ふぅ、お疲れ様!」

タダシさんが額の汗を拭うと、利用者さんたちも「終わったねぇ」「きれいになったね」と満足そうな笑みを浮かべる。みんなの手のひらは土や煤で少し汚れているけれど、その表情はどこか誇らしげだ。

帰り道、みんなで並んで事業所へ戻りながら、タダシさんはふと思った。
障がいのある人たちと一緒に働くこと、そしてこうして地域の中で汗を流すこと。派手さはないけれど、こういう積み重ねの中にこそ、本当の意味での「働くやりがい」があるのかもしれない。

事業所に戻り、水道の蛇口をひねってゴシゴシと手を洗いながら、タダシさんは利用者さんたちと今日一日の出来事を振り返って笑い合った。
広島の青空の下、みんなできれいにしたお墓の静かな佇まいが、心の中にじんわりと温かく残る一日だった。

おしまいに(発達支援)

タダシです。

まだまだ、修行が足りませんね。

トホホ、です……(泣

この物語は、こちらの就労継続支援B型事業所「ふるーる」をモデルにして作成しています。Googleマップ

発達支援
シェアする

コメント

タイトルとURLをコピーしました