広島市の片隅にある就労継続支援B型作業所「トテチテタ」。
今日もタダシさんは木工室で、宮島のお土産品づくりを見守っていた。
木の香りがふわっと漂う、いつもの穏やかな朝。
しかし、その空気を破るように、カズさんが叫んだ。
「タダシさん!この作業、むずかしすぎます!!」
今日のテーマは「作業の単純化(細分化)」
カズさんが取り組んでいるのは、
木材を切る→角を削る→磨く→組み立てる→仕上げる
という5工程の作業。
しかしカズさんは、
最初の「木材を切る」だけで混乱してしまう。
「どこから切るんでしたっけ?えっと…この線?いや違う?」
タダシさんは思った。
(これはで学んだ作業の単純化が必要だ…!)
タダシさん、作業を細切れにしてみる
タダシさんはホワイトボードを持ってきて、
作業をこう分解した。
- 木材を置く
- 定規を当てる
- 線を引く
- 線の通りに切る
「カズさん、今日は①木材を置くだけでOKです!」
「えっ、それだけでいいんですか?」
「いいんです!」
カズさんは安心したように、木材をそっと置いた。
すると、驚くほどスムーズに進む
翌日。
「今日は②定規を当てる、だけでOK!」
さらに翌日。
「③線を引く、だけでOK!」
カズさんは毎日「できた!」を積み重ねていく。
そして1週間後――
「タダシさん!切れました!!」
カズさんは満面の笑みで木材を掲げた。
タダシさんの学び
タダシさんは思った。
できないのではなく、工程が多すぎるだけ。
細分化すれば、誰でもできる。
トテチテタの木工室には、
今日も小さな成功が積み重なっていく。
✨発達支援のポイント
- 発達障害のある人は「複数工程の同時処理」が苦手なことが多い
- 作業を細分化し、単純化することで成功体験が積み重なる
- 失敗体験の蓄積を防ぎ、意欲を保つことができる




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