発達支援04:こだわり職人

発達支援04 発達支援
発達支援04
はじめに(発達支援)

今回は就労継続支援B型作業所トテチテタでのお話です。お楽しみに!

登場人物紹介

タダシです。就労継続支援B型トテチテタの職業指導員です。

広島市の就労継続支援B型作業所「トテチテタ」。
今日もタダシさんは、木工室で宮島のお土産品づくりを見守っていた。

木の香りがふわっと漂う、
なんとも落ち着く場所だ。

今日の主役は「こだわり職人」カズさん

カズさんは、木工室のこだわり職人だ。

  • ネジを締める角度、
  • 木材を置く向き、
  • ヤスリをかける順番

すべてに「自分流」がある。

タダシさんが声をかける。

「カズさん、今日はこの手順でやってみませんか?」

「いや、僕はこのやり方が一番なんで」

(出たこだわり!)

タダシさんは少し焦った。

水面上だけ見ると「指示を聞かない人」

タダシさんは、目に見える行動だけを見ていた。

  • 指示を聞かない
  • 自分のやり方を変えない
  • 作業が遅れることがある

(どうしたらいいんだろう)

焦る気持ちが先に立つ。

水面下には「安心感を守るためのこだわり」があった

昼休憩のとき、カズさんがぽつりと言った。

「やり方を変えると、頭がぐちゃぐちゃになるんです。
どこから手をつけたらいいか、分からなくて」

タダシさんはハッとした。

(こだわりは頑固じゃなくて、安心のためだったんだ!)

カズさんは続けた。

「自分のやり方なら、次に何をするか予測できるんです。
でも、急に変わると不安で」

水面下には、

  • 予測できる流れが安心につながる
  • 手順が変わると混乱する
  • 自分のやり方が安全基地になっている

という理由があった。

タダシさん、改善策を考える(そしてまた少し失敗する)

翌日、タダシさんは張り切って
「新しい手順のメリット」を説明した。

しかし

「タダシさん、その説明なんか怖いです」

(また!?)

タダシさんが描いた「新しい手順の図」が、
なぜか戦略会議の資料みたいになっていた。

「いやいや、これは作業の流れで
なんでこんな軍事作戦みたいに」

タダシさんは自分の説明のクセの水面下に気づいた。

それでも、改善は進む

タダシさんは説明をやめ、
カズさんのこだわり手順を一緒に観察した。

すると

「この手順、ここだけ変えたらもっと楽になりますよ」

「え、そうなんですか?」

タダシさんは、
全部変えるのではなく
1か所だけ変えるという方法を試した。

すると

「これならできそうです!」

カズさんは、
少しずつ新しい手順を受け入れられるようになった。

タダシさんの学び

タダシさんは思った。

こだわりは、頑固さではなく安心感を守るための工夫。
その人のやり方を尊重しながら、
少しずつ新しい選択肢を提案することが大事なんだ。

トテチテタの木工室には、
今日も木の香りと、
ゆっくりと前に進む人たちの物語が流れている。

おしまいに(発達支援)

タダシです。

まだまだ、修行が足りませんね。

トホホ、です……(泣

この物語は、こちらの就労継続支援B型事業所「ふるーる」をモデルにして作成しています。Googleマップ

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