遺骨ダイヤモンド00 わが家のゆるやか健康改革

遺骨ダイヤモンド 遺骨ダイヤモンド
遺骨ダイヤモンド
はじめに(遺骨ダイヤモンド)

ハートインダイヤモンドでスタッフをしていたことがあります。その時の経験をもとに、わかりやすく物語にしてみました。

登場人物紹介

ミクの夫です。遺骨ダイヤモンドって、うさんくさいので苦手です。

ミクです。お母さんの遺骨をブルーダイヤモンドにしたことがあります。

広島市のマンション3階。
朝の光がカーテンの隙間から差し込む中、夫(38)はベッドの上で深いため息をついた。

「肥満気味、かぁ」

健康診断の結果

昨日の健康診断の結果票が枕元で存在感を放っている。まるで「ほら見てみなさい」と言ってくるようだ。

キッチンから、私が明るい声をかけた。

「あなたーー、朝ごはんできたよー。パンとサラダと、ウインナー」

「ウインナー」

その単語だけで、健康診断の紙がさらに重くのしかかる。

リビングに行くと、長女のゆき(中1)がタブレットを見ながら言った。

「パパ、また太ったん?」

「また、は、余計や」

「だって去年も、肥満気味やったじゃん」

横で次女のさおり(小3)が無邪気に続ける。

「パパ、おなかポヨポヨだよ」

「お前ら、朝から容赦ないな」

長男のケン(小5)が、シリアルを食べながら冷静に言う。

「パパ、ポヨポヨは事実だから、しゃあないよ」

この三人を合わせると、「由紀さおり+ケン」になるので、私がノリで名付けたのだった。

私は、笑いながらコーヒーを置く。

「でも、ほんま、そろそろ、気ぃつけたほうがええよ。夜9時すぎてラーメン食べる癖あるやん」

「いや、あれは仕事終わりで腹が減って」

「言い訳は聞きません」

私は164cmで、釈由美子みたいな体型といわれている。その視線は、職場のスタッフよりよほど刺さるらしい。

夫は、咳払いして胸を張った。

「よし、パパは決めた。今日から生活習慣を改善する。まずは1日15分の有酸素運動を2回。夜9時以降は食べん」

ゆきが、目を丸くする。

「ほんまに、できるの?」

「できるとも。パパを誰やと思ってるんや」

「ポヨポヨの人」

「・・・」

さおりが手を挙げる。

「パパ、運動って何するの?」

「ウォーキングとか、階段とかやな」

私は、にっこり、しかし悪魔のような優しい笑顔で言った。

「じゃあ、今日から、マンション3階から1階までの階段、毎日10往復ね」

「じゅ、10往復?」

「できるんでしょ?パパを誰やと思ってるんやって言ってたし」

夫は天井を見上げた。健康診断の紙が彼の頭の中でひらひら舞っていそう。

こうして、夫の地道な努力の日々が始まった。

🚶‍♂️身近なもので始める減量(わが家風)

翌朝。夫は目覚ましより早く起きた。

「おお、起きれた」

ラジオ体操をして、階段へ向かう。

1往復目:余裕
2往復目:ちょっと息が上がる
3往復目:住人のおばあさんと遭遇
4往復目:犬の散歩の住人と遭遇

夫は踊り場で立ち止まった。

(これ、あと、何人と会うんや)

「3往復でええか」

そっと、自宅へ戻った。

リビングで私は、朝食を並べていた。

「パパ、早起きしてたなぁ」

「ラジオ体操してきた。階段は、3往復」

「10往復じゃなかったん?」

「住人とのあいさつが多すぎてな」

私は吹き出した。

「運動よりコミュニケーションのほうが負担ってどういうことよ」

夫は、コーヒーをすすりながら言った。

「で、な、食生活も見直すことにしたんや。タンパク質と野菜を先に食べて、炭水化物は後。白米を玄米に替えてほしい」

「急に、健康番組みたいになってきたね」

ゆきが笑う。

「夜寝る前に、ストレッチもする。可動範囲広がるらしい」

「へぇ、パパすごいやん」

さおりが目を輝かせる。

ケンは冷静に言う。

「パパ、昨日より顔、すっきりしてるよ」

夫の胸がじんわり温かくなったようだ。

🍱減量時の食事(わが家の事情もあり)

昼休み。
ロッカーには私の作った550kcal弁当。

玄米、野菜炒め、ゆで卵、ミニトマト。

夫はどうやら悟ったようだ。

(肉の存在が、日に日に薄くなってる)

減塩にも本気の私。
味は薄いが、なぜか満腹にはなるハズ。

夫の同僚に言われた。

「最近ヘルシーな顔してますね」

「ヘルシーな顔って、なんやねん」

🧊減量の秘訣(わが家風)

ある蒸し暑い日。
夫は、冷ややっこを何もつけずに食べた。

「うまっ」

(豆腐って、こんな味あったんか)

舌が、敏感になっていた。

職場近くの売店の誘惑対策には、干しブドウをポケットに。

「うん、悪くない」

夜、弁当箱を洗っているところで、私は言ってみた。

「続けられそう?」

「まぁな。豆腐に何もかけんでもうまいと思えるようになったんや」

「え、それ、すごいやん」

私は嬉しくて笑った。

夫はこんな感じで思ったのだろう。

(味が薄いのも悪くないか)

🛒空前の健康ブーム

休日のスーパー。

ゆきがいう。「砂糖って、エンプティカロリーなんだって」
さおりも、家庭科の知識を披露した。「ショウガ食べると代謝上がるんよ」
ケンも気にしているようだ「パパ、プロテイン買う?」
私はさおりに答えた「ガリ作れるかも。やってみる?」
さおりはとてもうれしそうだった。「つくるー!」

夫は、(ガリを手作りする家庭ってあるんか)と、思っていた。

イチゴ800円に、夫が「高っ」と言うと、私が笑ってカートへ。

その夜、家族でイチゴを分けて食べた。

「800円の味やな」

夫はしみじみつぶやいた。

(家族でやると健康って楽しいな)

🤫減量の注意点

夫には秘密があった。

職場にたまに来られる、秋色ワンピースの女性。
ある日、彼女が書類を落としたとき――

膝を曲げず、ハイヒールのまま、スッと拾った。

夫は心の中で叫んだ。

(体、柔らかっ!かっこええ!)

その瞬間、夫の健康改革に火がついた。

しかし、後日、夫は私にうっかり話してしまう。

私:「へぇぇぇぇ?」

夫:「いや、変な意味やなくて」

私は、にっこり笑った(怒ってるときのやつ)。

「健康の理由に、謎の女性、使うのはやめとき」

「すみません」

しかし、その夜。

私:「まぁ、誰かに刺激されて健康になるならええけどね。次、来たら私にも教えてよ」

夫:「はい」

(なんや、俺、ええ家族に恵まれてるな)

🎬夫、ついにその瞬間

職場での夕方。
夫は、つま先立ちで膝を伸ばしたまま前屈の練習をしていた。

そこへ――
あの女性が現れた。

「それね、難しいのよ。私もやっと、できるようになったの」

夫は、真っ赤になった。

その夜、夫は顛末を私に話した。

私:「あははは!そんなとこで練習してたん?でも、がんばってるのはええことやん。続けなよ」

夫は、どうやら胸が熱くなったようだ。

(いつか、俺も膝伸ばしたまま拾えるようになったる)

📘まとめ

身近なものを使って、無理なく続けるのが一番。
運動と食事、そしてちょっとした楽しみを心に秘めておくこと。
家族の協力があれば、減量はもっと楽しくなる。

夫の地道な努力は、これからも静かに続いていく。

コメント

タイトルとURLをコピーしました