発達支援07:不安が強いと指示が消える

発達支援07 発達支援
発達支援07
はじめに(発達支援)

今回は就労継続支援B型作業所トテチテタでのお話です。お楽しみに!

登場人物紹介

タダシです。就労継続支援B型トテチテタの職業指導員です。

広島市の就労継続支援B型作業所「トテチテタ」。
今日もタダシさんは、木工室で宮島のお土産品づくりを見守っていた。

木の香りがふわっと漂う、
なんとも落ち着く場所だ。

のはずなのだが。

今日の主役は「指示が頭に入らない」ユウキさん

ユウキさんは、作業の指示を聞いても
すぐに手が止まってしまう。

「ユウキさん、今日はこの木材を」

「はい」

(返事はしてるけど、動かない)

タダシさんは少し焦った。

水面上だけ見ると「指示を理解できない人」

タダシさんは、目に見える行動だけを見ていた。

  • 指示を聞いても動けない
  • 作業が止まる
  • 間違いが増える

(どうしたらいいんだろう)

焦る気持ちが先に立つ。

水面下には「不安・緊張」があった

昼休憩のとき、ユウキさんがぽつりと言った。

「タダシさんの説明、聞いてるんですけど
頭の中でシャッターが降りるんです」

タダシさんはハッとした。

(指示が入らないのは、理解力じゃなくて、不安だったんだ!)

ユウキさんは続けた。

「間違えたらどうしよう、って思うと、
説明の途中で頭が真っ白になって
言葉がスーッと、消えていく感じで」

水面下には、

  • 不安が強い
  • 緊張で頭が真っ白になる
  • 間違えたらどうしようという恐怖
  • 指示が入らないのは能力ではなく心の状態

という理由があった。

タダシさん、改善策を考える(そしてまた少し失敗する)

翌日、タダシさんは張り切って
「安心できる声かけ」をしようとした。

しかし

「ユウキさん、間違えてもいいからね!
タダシさんは、ミス許容マンだから!」

「ミス許容マン?」

(しまった、また変なキャラを作ってしまった)

ユウキさんは少し引いていた。

タダシさんは自分のキャラづくりの水面下に気づいた。

それでも、改善は進む

タダシさんはキャラづくりをやめ、
指示を「短く」「一つずつ」に変えた。

  1. 木材を置く
  2. 端を合わせる
  3. ネジを入れる

さらに、
「今から1.をやるよ」
「次は2.ね」
と予告を入れた。

すると

「これなら頭に入ります!」

ユウキさんは、
作業の取り掛かりがスムーズになった。

タダシさんの学び

タダシさんは思った。

指示が頭に入らないのは、能力の問題じゃない。
不安・緊張という水面下の理由がある。
指示を短く、予告を入れることで、安心して作業できる。

トテチテタの木工室には、
今日も木の香りと、
ゆっくりと前に進む人たちの物語が流れている。

おしまいに(発達支援)

タダシです。

まだまだ、修行が足りませんね。

トホホ、です……(泣

この物語は、こちらの就労継続支援B型事業所「ふるーる」をモデルにして作成しています。Googleマップ

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