週末のリビング。
妻がコーヒーを飲んでいると、
夫がスマホ片手にドヤ顔で近づいてきた。
「おい、お前、まだ、あの遺骨ダイヤモンドとかいう
怪しいスピリチュアル科学を信じてるのか?
騙されるなよ、ぜったい嘘に決まってるだろ!
まじかよ!」
妻は、心の中でそっとつぶやいた。
昨日は「ブルーならいい」とか言ってたくせに。
寝て起きたらまたオレが正義モードに戻るの、
ほんと夫の脳内は秋の空。
でも妻は静かにニヤリと笑った。
なぜなら
もう申し込んじゃったから。
しかも、夫がビビり散らかす
「数百万円の大粒ダイヤ」ではなく、
妻の執念とリサーチが生んだ
0.1ct・ファンシーオレンジの一粒ピアス。
夫、的外れな質問をする
「おい、一粒ピアスってなんだよ。
米粒でも耳につけるのか?」
妻は吹き出した。
💡一粒ピアスとは
装飾なしの台座に、宝石をぽつんと一粒だけ留めたピアス。
流行に左右されず、フォーマルも普段着もOK。
大人の必須アイテム。
「米粒じゃないわよ。
あなたの脳みそよりは輝くわよ」
夫はむっとした。
40代は大粒を買え?そんな陰謀に乗らない
ジュエリー業界はよく言う。
「40代は0.5ct以上が使い勝手が良い」
「働き盛りは大粒を買え」
妻は鼻で笑った。
「大粒は耳たぶがブラーンってなるのよ。
職場で目立ちすぎていやらしい存在感になるし、
お骨から作る値段も跳ね上がるし、
いいことないのよ」
そこで妻が選んだのが
あえての0.1ct。
夫は言う。
「小さすぎて見えないだろ!」
妻は微笑んだ。
「浅いわね、あなた。」
なぜ0.1ctオレンジが最強なのか
- 小さくても存在感がある
透明な0.1ctは馴染みすぎるけど、
オレンジはレアカラー。
耳元でキラッと光るだけで、
控えめな華やかさが出る。 - 職場でバレても言い訳できる
「アクセ禁止」の職場でも、
0.1ctならほぼ見えない。
最悪見つかっても
「これ、お守り(遺骨)なんです」
と言えば誰も突っ込めない。 - 石言葉が遺骨ダイヤそのもの
オレンジダイヤの石言葉は
永遠の絆・不変・純潔。
妻は思う。
「お母さんとの絆を形にするなら、これしかない」
ピアスの形状は爪留め一択
妻は言う。
「レーザーで穴を開けるタイプは絶対ダメ。
遺骨ダイヤは繊細だから割れるのよ。
一番輝くのは爪留め。
お母さんの輝きが一番きれいに見えるの。」
夫は少し黙った。
(なんか本気なんだな)
散歩中に気づいたピアスの命のカタチ
駅前を歩いていると、
落ちたピアスの残骸を見つけることがある。
細い針金と変形した金属片。
落とし主の悲しい顔が浮かぶ。
妻は思う。
「ピアスって繊細だけど、
身につける人の表情を一番近くで輝かせてくれる。
健気な存在なんだよね。」
どこへ行くにも邪魔にならず、
一生一緒に出席できる。
これ以上の供養があるだろうか。
数ヶ月後、ついに届いた
海外のラボから届いた
オレンジ色の一粒ピアス。
夫は目を丸くした。
「おい、それ何だよ。
めちゃくちゃ綺麗じゃん。
っていうか、いつの間に買ったんだよ!」
妻は耳元を見せた。
「これ?
あなたが、ぜったい嘘だ!って言ってた
お母さんの遺骨ダイヤモンドよ。
ほら、この0.1ctの健気な輝き。
お母さんの笑顔そのものじゃない?」
夫はしばらく見つめて、
そっと手を合わせた。
「まじか。本当にできちゃったんだな。
疑って悪かったよ。」
まとめ
夫が反対するのは知らないから怖いだけ
- 0.1ctオレンジは控えめで毎日使える
- 職場でも冠婚葬祭でも浮かない
- 石言葉が永遠の絆
- 一粒ピアスは一生の供養になる
妻は笑った。
「あなたの耳元にも、いつかつけてあげようか?」
夫は慌てて首を振った。
「いや、それは。俺はいい!」
ふたりの笑い声が、
リビングにやさしく響いた。





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