遺骨ダイヤモンド13 地下150km

遺骨ダイヤモンド13 遺骨ダイヤモンド
遺骨ダイヤモンド13
はじめに(遺骨ダイヤモンド)

ハートインダイヤモンドでスタッフをしていたことがあります。その時の経験をもとに、わかりやすく物語にしてみました。

登場人物紹介

ミクの夫です。遺骨ダイヤモンドって、うさんくさいので苦手です。

ミクです。お母さんの遺骨をブルーダイヤモンドにしたことがあります。

「ママ!大変だ!
俺、ついに見つけちゃったよ。
将来、俺の遺骨でダイヤモンドを作るとき、
劇的にお安く手に入れる方法を!」

休日のリビング。
夫が鼻の穴を全開にして、スマホを突きつけてきた。

妻は、嫌な予感しか、しない。

「は?安く買う?
業務用スーパーで遺骨ダイヤまとめ買いでもする気?」

「違うって!
俺の骨を自分で地下150kmまで埋めに行って、
数百万年放置すればタダで天然ダイヤになるんじゃないかって!」

???

妻の喉が変な音を立てた。

(ツッコミどころが多すぎる。どこからいこうか)

夫、地下150kmをちょっと下だと思っていた

妻はゆっくり口を開いた。

「あなた、地下150kmってどれくらいか、分かってる?」

「え?富士山のちょっと下、くらい?」

妻は深くため息をついた。

「甘いわ!
中国地方で一番高い大山(1,709m)を100個積み重ねた深さよ!
東京駅から静岡の富士駅までの距離を、
そのまま真下に突き進むの!」

「えっ?新幹線で1時間かかる距離を?真下に?」

「そうよ。
そこは、マントルがドロドロに流れてる世界。
気圧は10万気圧。
マリアナ海溝の100倍。
温度は1,600℃。
あなたの骨を埋める前に、あなたが蒸発するわよ!」

夫は背筋を伸ばした。

「そ、そうか。
じゃあ、やっぱり、ラボに頼るしかないか。
でも人工ダイヤって偽物だろ?」

妻、科学の力で夫を黙らせる

「違うわよ。
人工ダイヤモンドじゃあなくて、合成ダイヤモンドって言うの。
天然と成分も硬さも輝きも同じなの。」

妻は夫のノートを奪い、説明を始めた。

昔の人工ダイヤは悲惨だった

  • 黒い
  • 濁ってる
  • ひび割れだらけ
  • すぐ欠ける
  • 品質バラバラ

「だから昔は、工業用にしか使えなかったの。
でも、技術が進化して、
2004年に、世界初の遺骨ダイヤが誕生したのよ。」

夫は目を輝かせた。

「へぇ〜!じゃあ、今はどうやって作るんだ?」

地球の地下150kmをラボで再現する時代

「今はね、HPHT法っていう技術があるの。
キュービックプレスっていうモンスター機械で
上下左右前後から10万気圧をかけて、
地球の地下150kmを再現するのよ。」

夫は感心した。

「科学って、すげぇな」

妻は続けた。

「でもね、ダイヤを育てるより難しいのは、
遺骨や遺灰から純粋な炭素だけを取り出す工程なの。
これが職人技なのよ。」

結局、安く買う方法はあるのか?

夫は真剣な顔で聞いた。

「じゃあ、どうすれば安く買えるんだ?
やっぱり窓口選びか?」

妻は、うなずいた。

「そう。日本には6社以上窓口があるけど、
ラボは海外。
だから、安さだけで選んじゃダメ。
大切な人を預けるんだから、
一番大事なのは親身さよ。」

失敗しない窓口選びの裏ワザ

  • まず「資料を送ってください」とお願いする
  • 対応が遅い・冷たい→即やめる
  • 親切・丁寧→その会社が有力候補

「最初の対応が、そのまま信頼度のバロメーターよ。」

夫は拳を握った。

「よし!俺が死んだ後のために、
今から6社全部に、資料請求して、
神対応コンテストを開催するぞ!」

妻は叫んだ。

「だから!あなたはまだピンピンしてるの!
今からコンテストしなくていいの!」

「えっ?でも、早期割引とかあるかもしれないじゃん!」

「ダイヤモンドに、早割なんてありません!
それより、今月の電気代を見なさい!
あなたがダイヤになる前に、家計が破産するわよ!」

「ひえぇ〜!10万気圧以上のプレッシャー!」

まとめ

  • 地下150kmに埋める案は即消滅
  • 合成ダイヤは本物と同じ
  • ラボは地球の地下を再現している
  • 窓口選びは親身さが命
  • 資料請求で対応を見極める

我が家のダイヤモンド計画は、
今日も夫の暴走で1,600℃の熱気に包まれている。

もし、あなたの家にも暴走型夫がいるなら、
妻のように優しく、しかし、キッパリと止めてあげてくださいね。

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