「お母さんの遺骨をダイヤモンドにしたいんだ」
私がそう言うと、夫はまたしても眉をひそめた。
「そんな高価なもの、何がいいんだ?」
出た。
夫の出費センサー。
このセンサー、雨雲レーダーより正確に反応する。
私は深呼吸して、ゆっくり言った。
「じゃあ、あなたにも分かるロマンチックな話をしようか」
夫は怪訝な顔をした。
「ロマンチック?」
(はい、夫の警戒スイッチ入りました)
💍二人の髪の毛で作る、世界で一つの婚約指輪
「もしね、観覧車の中でプロポーズされたとして」
「観覧車?」
「パカッと開けたジュエリーボックスの中に、
キラキラのダイヤモンドが入ってるの」
夫はうなずいた。
「まあ、よくあるやつだな」
「でもそのダイヤモンドが
二人の髪の毛から作られたものだったら?」
夫は固まった。
「え?」
私は笑った。
「ドン引きすると思うでしょ?
でもね、ちゃんと準備すれば、世界で一つのプロポーズになるんだよ」
🪄前準備が大切
「まずは普段からメモリアルダイヤモンドの話をしておくの」
夫はうなずいた。
「布石ってやつか」
「そう。
それから、もし作るならどんなデザインがいい?って聞いてみる」
「なるほど自然に誘導するわけだな」
(夫の理解スイッチが入った)
✂️サプライズのために髪の毛を集める
「サプライズにしたいなら、髪の毛をこっそり集めるの」
夫は驚いた顔をした。
「こっそり?」
「もちろん、後から実は二人の髪の毛で作ったんだよって言えばいいの」
夫は苦笑いした。
「お前なら本当にやりそうだな」
💸費用は高い。でも唯一無二の価値がある
「普通の婚約指輪のダイヤは25万円くらいからあるけどね」
「うん」
「メモリアルダイヤモンドはその3倍くらいするの」
夫は目を丸くした。
「高っ!」
「でもね、普通のダイヤはいつでも買える。
でも二人の髪の毛から作ったダイヤは世界に一つだけなんだよ」
夫はしばらく黙った。
📝髪の毛だけじゃなく、思い出の品でも作れる
「髪の毛だけじゃなくてね」
- 二人で書いた手紙
- 思い出の品
- 炭素を含むもの
「こういうものからも作れるんだよ」
夫は少し笑った。
「なんか、いいな」
💬夫へお母さんの遺骨ダイヤモンドも、同じ特別な価値なんだよ
私は夫に向かって、静かに言った。
「二人の髪の毛で作るダイヤが世界で一つなのと同じでね」
「うん」
「お母さんの遺骨から作るダイヤも世界で一つなんだよ。
値段じゃなくて、そこに込めた想いが大事なんだよ」
夫はゆっくりうなずいた。
「そういうことなら、分かる気がする」
その言葉に、胸がじんわり温かくなった。





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