第59話 イベント後の打ち上げ

悩んでもいい第59話 サンタ第2工房
悩んでもいい第59話
はじめに(サンタ第2工房)

この物語は、私が大好きな木のおもちゃ屋さんをモチーフにして作成しました。主人公のミクさんは、妹の孫の名前からつけています。お気に入りに追加していただけたらうれしいです。

登場人物紹介

職人見習のタダシです。

サンタ第2工房のミクです。

イベントが終わった夕方。
会場の片付けを終え、車に荷物を積み込んだころには、空はすっかりオレンジ色になっていた。

「タダシさん、今日ほんとに助かったわ。ありがとう」

「いえ、こちらこそ。子どもたちの笑顔を見られて、すごく良い経験でした」

二人は車に乗り込み、広島駅前へ向かって走り出した。

🚗帰り道の静かな達成感

車内は、イベントの熱気が少し残っていて、
でもどこか落ち着いた空気が流れていた。

「タダシさん、今日のワークショップ、説明がすごく丁寧だったわね。
親御さんたち、みんな感心してたわよ」

「ありがとうございます。ミクさんの準備が完璧だったので、やりやすかったです」

「そんなことないわよ。あなたがいてくれたから、私は安心して子どもたちと向き合えたのよ」

タダシさんは、少し照れたように視線を前に向けた。

(こういう言い方、ずるいな)

🍽打ち上げしません?

工房に戻ると、荷物を降ろしながらミクさんが言った。

「タダシさん、今日の打ち上げしません?
ちょっとだけでいいから」

「いいですね。どこか行きますか?」

ミクさんは、少しだけ悪戯っぽく笑った。

「いえ、工房でやりましょう。
ほら、例の鉄板があるじゃない?」

タダシさんは思わず吹き出した。

「また焼肉ですか?」

「ええ。イベントのあとは、焼肉がいいのよ。
疲れた体に、カルビがしみるの」

🔥工房で焼肉打ち上げが始まる

ミクさんは近所のスーパーへ走り、
たれ漬けカルビと野菜を買って戻ってきた。

工房のガスコンロに鉄板をのせると、

じゅわぁぁぁぁぁ

と音が響いた。

「タダシさん、ピーマン焼けたわよ。ほら、どうぞ」

「ありがとうございます。うまいですね、これ」

「でしょ?鉄板の力ってすごいのよ」

二人は、イベントの話をしながら焼肉をつついた。

「今日のあの子、すごく集中してたわね」
「積み木の角を触って気持ちいいって言ってましたよ」
「親御さんたちも、木育に興味持ってくれてたわね」

工房の中は、木の香りと焼肉の香りが混ざり合い、
なんとも言えないサンタ第2工房らしい空気になっていた。

🌙ミクさんの本音が少しこぼれる

カルビを焼きながら、ミクさんがぽつりと言った。

「タダシさん。今日ね、あなたが横で子どもたちを見てくれてたから、
私、すごく安心して説明できたのよ」

「そうですか。そう言っていただけると嬉しいです」

「ええ。あなたが来てくれるようになってから、
イベントも工房も、なんだか前より心強いのよね」

タダシさんは、鉄板の上のズッキーニをひっくり返しながら言った。

「ミクさんの活動が広がるなら、私も力になりたいです」

ミクさんは、少しだけ照れたように笑った。

「ありがとう」

🌅翌朝、焼肉の匂いを換気しながら

翌朝。
ミクさんは早朝出勤し、工房の扉を開けた。

「焼肉の匂い、すごいわね」

窓を開けて換気しながら、
昨日の打ち上げを思い返していた。

(楽しかったな)

木の香りと、ほんの少し残ったカルビの香りが混ざる工房で、
ミクさんは新年の準備を始めた。

おしまいに(サンタ第2工房)

タダシです。読んでいただいて、ありがとうございます!

ミクです。今日も一日お疲れ様でした。

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