第53話 お店で焼肉?

悩んでもいい 第53話 サンタ第2工房
悩んでもいい 第53話
はじめに(サンタ第2工房)

この物語は、私が大好きな木のおもちゃ屋さんをモチーフにして作成しました。主人公のミクさんは、妹の孫の名前からつけています。お気に入りに追加していただけたらうれしいです。

登場人物紹介

職人見習のタダシです。

サンタ第2工房のミクです。

広島駅前徒歩8分。
サンタ第2工房の店内には、木のおもちゃと端材の香りがいつものように漂っていた。

その日の午後。
ミクさんは、解約した倉庫から運び出した在庫を店頭に並べていた。

積み木、端材、古い看板、木のパーツ。
そして――

「え?これ、鉄板じゃないですか?」

タダシさんが驚いた声を上げた。

ミクさんは、鉄板を両手で持ち上げながら目を輝かせた。

「そうなの!倉庫の奥から出てきたのよ。今世紀最大の発見じゃない?」

タダシさんは思わず笑った。

「ミクさん、鉄板を発見って言う人、初めて見ました」

「だって、ステーキ屋さんで使うような本格的なやつよ?
これ、絶対使えると思うのよね」

🛒買い物のお誘い

夕方。
タダシさんが工房に顔を出したタイミングで、ミクさんが声をかけた。

「タダシさん、ちょうどよかった。近所のスーパー行きません?」

「え?買い出しですか?」

「そう。ちょっと、試したいことがあって」

タダシさんは、なんとなく胸が高鳴った。

🥩焼肉セット

スーパーでミクさんがカゴに入れたのは――

  • たれに漬け込んだ焼肉用カルビ
  • エリンギ
  • ピーマン
  • ズッキーニ
  • にんじん

タダシさんは思わず聞いた。

「ミクさん、これまさか工房で?」

「そうよ。鉄板があるんだから、焼肉しないと損じゃない?」

タダシさんは、心の中でガッツポーズをした。

🔥鉄板焼肉

工房に戻ると、ミクさんはいつもコーヒー用のお湯を沸かすだけのガスコンロに、例の鉄板をどんと置いた。

「よし、火、つけるわよ」

じゅわぁぁぁぁぁ

カルビが鉄板の上で音を立てた瞬間、工房の空気が一気に焼肉屋になった。

タダシさんは、目を輝かせていた。

「ミクさんこれ、最高ですね」

「でしょ?ほら、ピーマンも焼けてきたわよ」

タダシさんは、まるで子どものように嬉しそうに食べた。

「うまい!鉄板って、こんなに違うんですね」

ミクさんは、その様子を見て満足そうに微笑んだ。

「タダシさんが楽しそうなら、それで十分よ。ビールも買ってくればよかったわね」

🌅早朝出勤

翌朝。
ミクさんはいつもより早く工房に来た。

扉を開けた瞬間――

「焼肉の匂い、すごいわね」

工房の中には、昨日のカルビの香りがしっかり残っていた。

ミクさんは窓を開け、空気を入れ替えながら小さく笑った。

「まあいいわ。楽しかったし」

木の香りと焼肉の香りが混ざる工房で、ミクさんは新しい一日の準備を始めた。

おしまいに(サンタ第2工房)

タダシです。読んでいただいて、ありがとうございます!

ミクです。今日も一日お疲れ様でした。

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