発達支援10:急な欠席

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発達支援10
はじめに(発達支援)

今回は就労継続支援B型作業所トテチテタでのお話です。お楽しみに!

登場人物紹介

タダシです。就労継続支援B型トテチテタの職業指導員です。

広島市の就労継続支援B型作業所「トテチテタ」。
今日もタダシさんは、木工室で宮島のお土産品づくりの準備をしていた。

木の香りがふわっと漂う、
なんとも落ち着く場所だ。

のはずなのだが。

体調が不安定

朝のミーティングが始まる時間になっても、
マナブさんが来ない。

「タダシさん、マナブさん、今日もお休みみたいですよ」

「そっか。最近続いてるなぁ」

(どうしたんだろう)

タダシさんは少し心配になった。

水面上だけ見ると

  • 「休みがち」
  • 「体調管理ができない人」

タダシさんは、目に見える行動だけを見ていた。

  • 急に休む
  • 連続して欠席する
  • 作業が安定しない

(どうしたらいいんだろう)

焦る気持ちが先に立つ。

水面下の体調だけではない理由

昼過ぎ、マナブさんから電話があった。

「タダシさん、すみません、今日も行けなくて」

声が弱々しい。

「体調どう?無理しなくていいからね」

「体調もあるんですけど
朝、家を出ようとすると、急に不安になるんです」

タダシさんはハッとした。

(休む理由、は体調だけじゃなくて、不安だったんだ!)

マナブさんは続けた。

「行かなきゃって思うほど、
お腹が痛くなったり、息がしづらくなったりして
家の玄関で固まってしまうんです」

水面下には、

  • 朝の不安
  • 緊張による腹痛・頭痛
  • 家を出るまでのハードル
  • 過去の経験による朝の苦手さ
  • 生活リズムの乱れ

という理由があった。

タダシさん、改善策を考える(そしてまた少し失敗する)

翌日、タダシさんは張り切って
「朝の不安を軽くする声かけ」をしようとした。

しかし

「マナブさん、朝つらかったら「タダシさん朝応援隊」が応援するからね!」

「朝応援隊?」

(しまった、また変なキャラを作ってしまった)

マナブさんは少し引いていた。

タダシさんは自分のキャラづくりの水面下に気づいた。

それでも、改善は進む

タダシさんはキャラづくりをやめ、
マナブさんと一緒に「朝のハードル」を整理した。

  • 家を出る前にできる準備の予告
  • 朝の不安を軽くする短い電話
  • 到着後すぐにできる簡単な作業
  • 無理のないゆっくりスタート

すると

「タダシさん、今日は行けそうです」

翌朝、マナブさんは少し遅れて
トテチテタに来ることができた。

「来れたね、よかった!」

「はい。玄関で止まりそうになったけど、
まずは行くだけでいい、って思ったら、少し楽になりました」

タダシさんは心から嬉しくなった。

タダシさんの学び

タダシさんは思った。

体調が不安定なのは、生活習慣や体調だけの問題じゃない。
朝の不安という水面下の理由がある。
ハードルを下げることで、来所しやすくなる。

トテチテタの木工室には、
今日も木の香りと、
ゆっくりと前に進む人たちの物語が流れている。

おしまいに(発達支援)

タダシです。

まだまだ、修行が足りませんね。

トホホ、です……(泣

この物語は、こちらの就労継続支援B型事業所「ふるーる」をモデルにして作成しています。Googleマップ

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