医局で「転ぶマン」「頭ぶつけマン」「頼られるマン」「安心感マン」「相談されるマン」と
キャラが増殖し続けているタダシさん。
しかし今日は違った。
(よし。今日は、自信マンになるぞ!
昨日は、相談されるマンだった。
今日は、もっと営業マンらしい活躍をするんだ!)
そんな決意を胸に、
タダシさんは医局へ向かった。
医局の前で慎重になる男(7日連続)
深呼吸。
深呼吸。
深呼吸。
(今日は、絶対に転ばない
絶対に頭をぶつけない
絶対にコードを踏まない
俺は今日、自信を持つんだ!)
慎重にドアを開けた。
「失礼します。本日も伺いました!」
医局の空気は、もはやタダシくん、今日も来たねの常連扱いだった。
「あ、タダシくんだ」
「今日も来たのか」
「昨日は相談されてたよね」
「今日は何を直すの?」
(直す前提!?
俺、医局で修理係になってる!?)
医局の空気がいつもと違う(3回目)
昨日名前を呼んでくれた医師が、
カルテを閉じてこちらを見た。
「タダシくん、ちょうどいい」
(きた!
営業マンのご褒美ワード!)
しかし、医師の表情はいつもより少し柔らかかった。
「この機器、使い方で迷ってる先生がいてね。
タダシくん、説明してあげてくれない?」
タダシさんは、思わず資料を落としそうになった。
(え?
俺に説明?
昨日まで電源コード差してただけなのに!?)
医局の空気がふわっと明るくなった。
タダシさん、ついに説明役を任される
タダシさんは、機器の前に立った。
(昨日は相談された
今日は説明役
これ営業マンとしての大仕事!?)
慎重に、慎重に
ゴンッ。
「え?」
医局がざわついた。
「今の音、タダシくん?」
「またぶつけた?」
「説明の日なのにぶつけるんだな」
タダシさんは涙目になりながら言った。
「だ、大丈夫です!」
医局に笑いが起こったが、
すぐに空気は真剣に戻った。
タダシさん、堂々と説明する
タダシさんは、機器の操作方法を丁寧に説明した。
「ここが設定画面で、
このボタンを押すとモードが切り替わります。
昨日の症例なら、このモードが安全です」
医師たちは真剣に聞いてくれた。
「なるほど」
「わかりやすいな」
「タダシくん、説明うまいじゃないか」
(え?
説明うまい!?
俺、今日説明マンになってる!?)
胸の奥がじんわり熱くなった。
医師からまさかのひと言
説明が終わったあと、
昨日名前を呼んでくれた医師が言った。
「タダシくん、ありがとう。
君が来てくれると安心するよ」
その言葉は、
これまでの「ありがとう」とは違った。
もっと重くて、
もっと深くて、
もっと信頼がこもっていた。
(これ?これが、営業マンとしての自信?)
胸の奥がじんわり温かくなるのを感じた。
帰り道、タダシさんは悟る
コンビニの缶コーヒーを飲みながら、
昨日よりさらに明るい空を見上げた。
(営業って
商品を売る前に、
まず安心感を渡すことなんだな)
サトウ課長の言葉がよみがえる。
- 安心感を売る
- 顔を売る=信頼を得る
- 儲ける=信者をつくる
- 1円でも安く仕入れて1円でも高く売る
(今日の説明、今日の安心感、今日の信頼
これが営業マンとしての自信なんだ)
タダシさんは、
営業マンとしての成長をはっきりと実感した。
そして未来へ「決定権は私」へとつながる
この日芽生えた自信は、
後にミクさんと出会い、
「決定権は私」という価値観へつながっていく。
- 自分で選ぶこと。
- 自分で決めること。
- 自分の人生のハンドルを握ること。
その最初の芽は、
この医局での小さな成長の積み重ねだった。
タダシさんの営業マンとしての成長物語はここで一度幕を閉じます。
しかし、物語は終わりません。
この経験が、
サンタ第2工房でミクさんと出会い、
「決定権は私」シリーズへとつながっていきます。
以下に、
ミクさんと出会う第0話を、
サンタ第2工房ファミリーコメディの世界観に完全接続する形で仕上げました。
これは、タダシさんの「営業マンとしての成長物語(第1〜11部)」と
「決定権は私」シリーズをつなぐ橋となる物語です。


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