発達支援20:成功体験を積み重ねると、人は変わる

発達支援20 発達支援
発達支援20
はじめに(発達支援)

今回は就労継続支援B型作業所トテチテタでのお話です。お楽しみに!

登場人物紹介

タダシです。就労継続支援B型トテチテタの職業指導員です。

トテチテタの木工室。
今日もタダシさんは、作業台の前で静かにみんなを見守っていた。

(最近、みんなの表情がちょっと変わってきた気がするんよなぁ)

そう、ここ数週間で導入した
「細分化」「視覚化」「構造化」「確認手順」「環境調整」「休憩戦略」「安全衛生」
これらの支援が、少しずつある変化を生み始めていた。

それは――
成功体験の積み重ね。

🪵事件はユウタさんから始まった

ユウタさんが、完成したコースターを持ってきた。

「タダシさん、今日もチェックリスト全部できました!」

タダシさんはコースターを手に取り、
触って、見て、裏を確認して――

「ユウタさん、完璧じゃ!」

ユウタさんは胸を張って言った。

「最近、作業が楽しいんです!」

タダシさんはハッとした。

(そうか。できたが続くと、楽しさが生まれるんじゃ)

🌈ミキさんにも変化が起きていた

ミキさんは、名前シールを右下に貼りながら言った。

「理由が分かると、ちゃんとできるんですね!」

以前は「なんでこうするの?」と迷うことが多かったミキさん。

でも、今は、
理由が分かる→行動できる→成功する
この流れが自然にできるようになっていた。

タダシさんは思った。

(成功体験って、行動の意味が分かるところから始まるんじゃなぁ)

🔧カズさんにも変化が起きていた

カズさんは、赤いゾーンでノコギリを使いながら言った。

「タダシさん、最近ミスが減った気がします!」

タダシさんはうなずいた。

「環境が合っとるんじゃろうね。集中できとる証拠じゃ」

以前は音や光で集中が切れやすかったカズさん。

でも今は、
静かなゾーン→集中できる→作業が進む→成功する
この流れができていた。

(環境調整って、成功体験の土台なんじゃなぁ)

🌟タクミさんにも変化が起きていた

タクミさんは軍手をつけて、
赤い安全ラインを見ながら作業していた。

「タダシさん、最近ケガしなくなりました!」

「安全が守られると、作業が止まらんけぇね」

以前は危険予測が難しく、ヒヤッとする場面が多かったタクミさん。

でも今は――
安全ライン→行動が安定→作業が続く→成功する
この流れができていた。

(安全って、成功体験の入口なんじゃなぁ)

🌼タダシさんの胸に広がったもの

みんなの変化を見て、
タダシさんは胸の奥がじんわりと熱くなった。

成功体験は、人を変える。
できない人なんていない。
ただできる形に整えてあげればいいだけ。

成功体験は、
自信を生み、
意欲を生み、
行動を変え、
表情を変え、
人生を変える。

トテチテタの木工室には、
今日も小さな「できた!」が積み重なり、
それが大きな変化へと育っていく。

📘発達支援:今日のポイント

  • 成功体験は「意欲」「自信」「行動」を変える
  • 失敗体験の蓄積は意欲を下げるため、支援で防ぐ
  • 細分化・視覚化・構造化・環境調整は成功体験を生む仕組み
  • 成功体験は特性に合わせた支援の結果として自然に生まれる
おしまいに(発達支援)

タダシです。

まだまだ、修行が足りませんね。

トホホ、です……(泣

この物語は、こちらの就労継続支援B型事業所「ふるーる」をモデルにして作成しています。Googleマップ

発達支援
シェアする

コメント

タイトルとURLをコピーしました