神様が見えない45|神様?

三位一体の神 神様が見えない
三位一体の神
はじめに(神様が見えない)

以前書いていたブログ「神様が見えない」からリメイクして転載いたしました。

登場人物紹介

ミクの夫です。こんばんは!

ミクです。あなた、今日は何をやらかすのかしら?

「お父さん、ちょっと聞きたいんだけど」

夜の10時過ぎ。リビングのテーブルでノートを広げ、「エンピツのキャップ」「天井の模様」「ラッキー帽子」「空気だけど風を感じる存在」「信教の自由とダイバーシティ」と、子供時代の思い出とありがたい教訓が入り混じったメモを真剣な顔で書き連ねていた私に、妻が温かいほうじ茶を差し出しながら声をかけてきた。

「さっきからエンピツのキャップを拝むとテストでいい点が取れるのだ!とかウィスキーを神様と呼んでもダイバーシティなのだ!って、一人で何の神様大集合サミットを開いているの?」

「ふふふ、妻よ。よくぞ聞いてくれた」

私はほうじ茶を一口すすり、数々の奇跡を体験してきた目撃者かのような眼差しで語り始めた。

「身近な神様の存在と多様性の尊重について思索していたのだよ!子供の頃は天井の模様やラッキー帽子に神様を見出し、良いことが起きると神様のおかげだと感謝していた。大人になっても同じだ!神様とは目に見えなくとも風のように近くにいて、インスピレーションを授けてくれる存在。何を信じるかは人それぞれであり、お互いを尊重する心こそが信教の自由、ダイバーシティなのだよ!」

私が熱っぽく「空気のような神様」と「多様性の素晴らしさ」について語り尽くすと、妻はほうじ茶をすすりながら、じとーっとした目を向けた。

「へぇ。身近なものに感謝してインスピレーションをもらい、お互いの価値観を尊重するねぇ」

「うむ!日常のちょっとしたモノや出来事に感謝して生きることこそ、生活をうまくまわす秘訣なのだよ!」

「じゃあ、お父さん。さっきからこのラッキーメガネをかければ、失くした車の鍵の場所のインスピレーションが降りてくるはずだ!って叫んで、自分の不注意で鍵を失くしたのをラッキーアイテムのせいにしようとしているのは誰かしら?」

「えっ?」

妻はニコニコしながら、玄関の靴箱の上に置きっぱなしになっていた私の車の鍵を指さした。

「風のようなインスピレーションをノートに熱弁する前に、自分がどこに鍵を置いたか思い出す努力をしたらどうなの?身近なモノに感謝する前に、自分の置き忘れを反省するのが先じゃないかしら?」

「ぐっ!な、なぜそれを!あれは鍵の存在感を再確認し、日常の平穏に感謝するための神様からのインスピレーションであって!」

痛いところを突かれ、私は大汗をかいて言葉に詰まる。

「言い訳しないの!多様性を語るなら、まずは自分のドジを素直に反省して、明日の朝慌てないように鍵をポケットにしまいなさいな」

妻の容赦ないツッコミに、私は完全に降参した。

「御意。ただちに己のうっかり癖を深く反省し、鍵を定位置に収めて我が家の平和と明日のスムーズな出発を守ってまいります」

子供時代の素朴な信仰心と身近な神様に思いを馳せつつも、鍵の置き忘れを「インスピレーション」で誤魔化そうとしたズボラさをあっさり見抜かれて苦笑いする私。
妻の愛あるツッコミに感謝しながら、私はノートを閉じ、我が家の平和と大切な鍵を守るべく、静かにほうじ茶を飲み干すのだった。

おしまいに(神様が見えない)

今回もトホホ……な、結果でしたね。愉しんで頂けましたか?

私のサンタ第2工房もよろしく!

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神様が見えない
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