遺骨ダイヤモンド

遺骨ダイヤモンド36 オレンジにするよ

「遺骨ダイヤモンドって、ブルーが人気らしいぞ」夕飯後、夫がスマホを見ながらそう言った。私は、思わず吹き出してしまった。「私は、オレンジにするよ」夫は、まるで宇宙の真理を聞いたかのような顔で固まった。「え、ブルーじゃないのか?」「うん。迷わず...
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遺骨ダイヤモンド35 ラボからのメール

遺骨ダイヤモンドを申し込んだ日の夜。私はふと、骨壺の前でつぶやいた。「お母さん、今から旅に出るんだね」すると、横で腕を組んでいた夫が、すかさず心配性スイッチを入れた。「海外に送るんだろ?ちゃんと届くのか?」このスイッチ、どこにあるのか本当に...
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遺骨ダイヤモンド34 科学で作る宝石

母が亡くなったあの日。私は静かに決めた。「遺骨ダイヤモンドを作ろう」その言葉に、夫は、テレビのリモコンを握ったまま固まった。「本当に、そんなことできるのか?」私はうなずいた。「できるよ。科学の力でね」すると案の定、夫の理系スイッチがカチッと...
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遺骨ダイヤモンド33 削らない愛と倍返しの原石

「なぁ、ママ、今度のお休みにさ、日本の遺骨ダイヤ工場に見学行かない?職人さんがハチマキ締めて、頑固親父の骨をカンカン叩いてダイヤにしてる姿、ちょっと見てみたいんだよ!」休日の朝。夫がまたしても、宇宙規模の勘違いを炸裂させた。私はコーヒーを置...
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遺骨ダイヤモンド32 銀座じゃなくて御徒町

「ダイヤモンドを買うなら、やっぱり銀座でしょ?」ある日、夫がそんな昭和の固定観念を堂々と口にした。私は思わず吹き出した。「あなた、今どき、そんな間抜けなことはしないわよ。ダイヤを買うなら、迷わず山手線に乗って御徒町よ」夫はポカンとした顔で固...
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遺骨ダイヤモンド31 そんなSFできるわけないだろ!?

夕飯のあと。味噌汁の湯気がふわりと揺れる食卓で、私は意を決して言った。「お母さんのお骨、ダイヤモンドにしたいんだよね」その瞬間、夫は麦茶を吹き出しかけた。「はぁ!?お前、映画の見すぎで頭がSFになったのか?人間のお骨からダイヤなんて作れるわ...
遺骨ダイヤモンド

遺骨ダイヤモンド30 どんなデザインがあるの?

「ふーん。本物のダイヤなのは分かった。じゃあさ、具体的にどんなデザインがあるわけ?指輪とかネックレスとか、選べるの?」ついに来た。ケチケチ夫の口から、初めて前向きな質問が飛び出した瞬間である。私は心の中でガッツポーズを決めつつ、涼しい顔でカ...
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遺骨ダイヤモンド29 できるだけ大きくしてあげたい

「お母さんの遺骨をダイヤモンドにしたいんだ」夕飯後、湯気の残る食卓で私がそう言うと、夫は少し考えてからぽつりと言った。「どうせなら、できるだけ大きくしてあげたいな」その言葉に、胸がじんわり温かくなった。(この人、本当は誰より優しいんだよね)...
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遺骨ダイヤモンド28 墓じまいどう伝える?

「墓じまいを考えてるんだよね」夕飯後、私がそっと切り出すと、夫は一瞬で固まった。「で、親族にはどう言うんだ?」はい、出ました。夫の親族プレッシャースイッチ。押した覚えはないのに勝手に入るやつ。私だって不安だ。でも、伝え方にはコツがある。だか...
遺骨ダイヤモンド

遺骨ダイヤモンド27✨ アクセサリーなんて仕事で着けられない

「お母さんの遺骨をダイヤモンドにしたいんだ」私がそう言うと、夫はまたしても眉をひそめた。「アクセサリーなんて、仕事で着けられないだろ」はい、出ました。夫の現実的スイッチ。しかも、今日は、ちょっと強め。私は深呼吸して、ゆっくり言った。「だから...
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遺骨ダイヤモンド26 墓じまい

「お墓が遠くて、お参りに行けないんだよね」私がそう言うと、夫は静かにうなずいた。「管理も大変だし、墓じまい、考えてもいいかもしれないな」その言葉に少し安心したのも束の間。「でも、親戚にどう話すんだ?反対されないか?」はい、出ました。夫の親族...
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遺骨ダイヤモンド25 永遠の輝き

「遺骨をダイヤモンドにするなんて、おかしいんじゃないか」そう言っていた夫が、今では私の話に静かに耳を傾けてくれるようになった。「ダイヤモンドって硬いのに、どうやって加工するんだ?」そんな素朴な疑問を口にする夫を見て、少しずつ遺骨ダイヤモンド...
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遺骨ダイヤモンド24 寂しいけど新しい絆の形

「墓じまいをしたいんだよね」夕飯の食卓で私がそう言うと、夫は箸を落としそうになった。「えっ、費用は?お墓がなくなって寂しくないのか?」はい出ました。夫の質問ラッシュスイッチ。今日はフルパワーで作動している。私は深呼吸して、ゆっくり言った。「...
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遺骨ダイヤモンド23 ペット終活

うちの猫が亡くなったとき、胸の奥にぽっかり穴が空いたような気持ちになった。そんな私を見て、夫はそっと言った。「そんなに落ち込むとは思わなかった」(いや、あなたも泣いてたじゃない)でも、あのときの喪失感を思い出すと、今ならはっきり言える。「だ...
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遺骨ダイヤモンド22 中国製なんだろ?

「遺骨ダイヤモンドって中国製なんだろ?安物じゃないのか?」夫がそう言った瞬間、私は思わず固まった。(出た〜。夫の先入観スイッチ。しかも今日は強め)私は深呼吸して、ゆっくり言った。「ねぇ、それは大きな誤解なんだよ」夫は眉をひそめた。「でも、中...
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遺骨ダイヤモンド21 そんな高価なものの何がいいんだ?

「お母さんの遺骨をダイヤモンドにしたいんだ」私がそう言うと、夫はまたしても眉をひそめた。「そんな高価なもの、何がいいんだ?」出た。夫の出費センサー。このセンサー、雨雲レーダーより正確に反応する。私は深呼吸して、ゆっくり言った。「じゃあ、あな...
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遺骨ダイヤモンド20 お前ひとりで独占するのか?

「お母さんの遺骨をダイヤモンドにしたいんだ」私がそう言うと、夫は少し黙ってから、ぽつりと言った。「お前ひとりで独占するのか?」その言葉に、胸がちくりと痛んだ。(独占なんて思ってないよ。むしろ、みんなで分かち合いたいんだよ)夫もお母さんを失っ...
遺骨ダイヤモンド

遺骨ダイヤモンド19 ガラスとは違う

「遺骨をダイヤモンドにしたいんだ」私がそう言うと、夫はため息をつきながら言った。「そんな高いガラスみたいなもの、何がいいんだ?」はい、出ました。夫の無自覚に人を傷つけるワードセンス。私は思わず言い返した。「ダイヤモンドとガラスは違うの!」で...
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遺骨ダイヤモンド17 一粒ピアスにしたいんだ

「お母さんの遺骨をダイヤモンドにしたいんだ」そう妻が言うと、夫は少し黙ってから聞いた。「どんな形で身につけるんだ?」妻は迷わず答えた。「一粒ダイヤのピアスにしたいの」夫は静かにうなずいた。「それならいつもお母さんと一緒にいられるな」その言葉...
遺骨ダイヤモンド

遺骨ダイヤモンド18 失くしたらどうする

夕飯後。食卓には味噌汁の湯気がまだふわりと漂っていた。そんな穏やかな時間をぶち壊すように、夫が突然、真顔で言った。「なぁ、ミク。遺骨ダイヤモンドをなくしたらどうするんだ?」私は箸を置き、固まった。(よりによって、今、その話?なんで、食後のほ...
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遺骨ダイヤモンド16 今日これから火葬です

「今日、これから、火葬です」そう電話で伝えた瞬間、夫の声が裏返った。「えっ、そんな急に決められることじゃないだろ!」(いや、私だって急だと思ってるよ)でも、火葬の日って、こちらの気持ちとは関係なく決まってしまうことが多い。妻は深呼吸して、そ...
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遺骨ダイヤモンド15 ブルーダイヤモンド

ある日の夕方わが家のリビングに、ピンポーンとメールの通知音が響いた。「ん?メール?」ミクがスマホを手に取る。画面を見た瞬間、ミクの目が少し丸くなった。「夫、ゆき、ケン、さおり。来たわよ」「な、何が?」夫は飲んでいた麦茶で盛大にむせた。「げほ...
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遺骨ダイヤモンド14 戸田火葬場へ行こうとして大騒ぎ

戸田市のマンションの朝は、だいたい騒がしい。しかし、この日の騒がしさは、いつもの「靴下が片方ない」レベルではなかった。「なあ、ミク。本当に行くのか、あそこに?」夫は、テレビのリモコンを握りしめたまま、まるで宇宙に旅立つ息子を見送るかのような...
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遺骨ダイヤモンド13 地下150km

「ママ!大変だ!俺、ついに見つけちゃったよ。将来、俺の遺骨でダイヤモンドを作るとき、劇的にお安く手に入れる方法を!」休日のリビング。夫が鼻の穴を全開にして、スマホを突きつけてきた。妻は、嫌な予感しか、しない。「は?安く買う?業務用スーパーで...
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遺骨ダイヤモンド12 疑心暗鬼モード発動

「なぁ、前から聞きたかったんだけどさ」ある夜。夫が妙に神妙な顔で、疑心暗鬼モードを全開にして話しかけてきた。「お前が狙ってる『遺骨ダイヤモンド』ってやつ、本当にお骨だけで作れるのか?ラボの奥で適当な工業用ダイヤを箱に詰めて『お骨から作りまし...
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遺骨ダイヤモンド11 指輪かペンダントかで迷走する

休日の午後。夫がジュエリー特集の雑誌を片手に、妙にニヤニヤしながら聞いてきた。「なぁ、ママ、人生の記念にさ。炭素から作るダイヤモンド、作ってみる?指輪がいい?ペンダントがいい?」妻は目を細めた。「まぁ、ついに日頃の感謝が大粒の輝きになって爆...
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遺骨ダイヤモンド10 最高級ブルーを内緒で指定する

休日のリビング。夫が、また妙なネット情報を仕入れてきたらしい。「なぁ、ママ、知ってた?遺骨ダイヤモンドってさ、故人の日頃の行いで色が変わるんだって!うちの親父、頑固だったから激しい赤色か、最悪真っ黒な炭のまま出てくるかもしれないぞ!」妻は、...
遺骨ダイヤモンド

遺骨ダイヤモンド09 価格表を見て卒倒する

リビングのソファで、夫がスマホ片手に叫んだ。「ママ、やっぱり高すぎるって!ダイヤ代が30.8万〜264万円で、枠代が7万〜30万円。合計40万〜300万円コースじゃん!天然ダイヤならネットで安いのあるぞ!?ほら、これなんて3万円だぞ!」ミク...
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遺骨ダイヤモンド08 夫の陰謀論を完全論破

「メモリアルダイヤモンドにしたいんだ」夕飯後、湯気の立つお味噌汁を前に、私はそっと切り出した。夫は箸を止め、少し困った顔をした。「うーんまだ、よく分からないんだよな。ダイヤモンドって、本当に必要なのか?」夫の慎重スイッチがまた入った。このス...
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遺骨ダイヤモンド07 反対する理由は作り方だった

妻は、最近ちょっと困っていた。理由はただひとつ。夫が「メモリアルダイヤモンド」に反対していること。妻は、SNSで見たプロポーズ動画に心を奪われていた。観覧車の中でジュエリーボックスをぱかっと開けると、中にはキラキラのダイヤモンド。そして彼が...
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遺骨ダイヤモンド06 明日お葬式で、明後日、火葬なの!

「大変よあなた!!明日お葬式で、明日火葬なの!今すぐあの、ダイヤモンドの会社に電話して、お骨、全部ダイヤにしてください!って申し込まなきゃ!!」リビングに妻の絶叫が響いた。親戚の葬儀の手配で気が張っていたところに、遺骨ダイヤのある暮らしとい...
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遺骨ダイヤモンド05 また言い出した。嘘だ!

週末のリビング。妻がコーヒーを飲んでいると、夫がスマホ片手にドヤ顔で近づいてきた。「おい、お前、まだ、あの遺骨ダイヤモンドとかいう怪しいスピリチュアル科学を信じてるのか?騙されるなよ、ぜったい嘘に決まってるだろ!まじかよ!」妻は、心の中でそ...
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遺骨ダイヤモンド04 複数割引に目覚める

「ママ!大変だ!俺たちのダイヤモンド計画に革命が起きたぞ!」休日のリビング。妻が洗濯物を畳んでいると、夫が電卓を片手に、家計簿を睨みつけながら叫んだ。「何よ、今度は。地球の裏側まで骨を埋めに行く話なら却下したわよ」夫は興奮気味にスマホを突き...
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遺骨ダイヤモンド03 愛と科学で返り討ちにする

「なぁ、お前さ。お母さんのお骨をダイヤモンドにするって、盛り上がってるけど、一体どうやって作るか、その仕組み、ちゃんと分かってんの?」ある日の午後。リビングでノートPCを叩いていた夫が、メガネのフチをクイッと上げながら大層偉そうに言い放った...
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遺骨ダイヤモンド02 戸田火葬場の真実と遺骨ダイヤモンド

「あなた!大変よ!!もしも、実家のチョコちゃん(トイプードル・3歳)に万が一のことがあったら、実家から一番近い、戸田火葬場にお願いしようと思って調べてたんだけど、とんでもない事実が発覚したわ!!」リビングに響き渡る妻の緊迫した声。夫はコーヒ...
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遺骨ダイヤモンド01 骨壺の中身を量らなくていい遺骨ダイヤモンド

「おーい!ちょっと。デジタルスケール持ってきてくれ!じいちゃんの遺骨、これ一体、何グラムあるんだ!?」土曜の昼下がり。リビングに夫の焦った声が響いた。テーブルの上には骨壺。その前で、真剣な顔で覗き込む夫。どうやら最近話題の遺骨ダイヤモンドに...
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遺骨ダイヤモンド00 わが家のゆるやか健康改革

広島市のマンション3階。朝の光がカーテンの隙間から差し込む中、夫(38)はベッドの上で深いため息をついた。「肥満気味、かぁ」健康診断の結果昨日の健康診断の結果票が枕元で存在感を放っている。まるで「ほら見てみなさい」と言ってくるようだ。キッチ...